
ハンドカット・ログは、ログハウスの原点と言っていいでしょう。ビルダーが一本一本の丸太を選んだ上で、手作業による皮むきを行った後、カンナ掛けで表面を滑らかにしたうえで、ビルダーがそれぞれのログの特質を見極めたうえで使用個所を決定して、チェーンソーによるカッティングを行います。
ハンドカット・ログでは上下段のログをぴったりフィットさせるためのスクライビング作業を行いながらシルログから一段一段ログを積み上げ、同時に窓やドアの開口部加工を行います。このときに、電気配線用や通しボルト用の穴開け加工も行われます。
このあと、間仕切り壁用のスロットの作成などもこうしてハンドカット・ログの最後の仕上げは太いログ材による屋根の構築になります。


完成したログハウス(ログシェル)はそれぞれのログに再組上のためのコードを記したタグを取付け、出荷されます。
使用可能な樹種はダグラス・ファー(ベイマツ)、エンゲルマン・スプルース、ウエスタン・レッド・シダーの3種類です。なかでももっとも人気の良いのはダグラス・ファー。赤みをおびた木肌はつやがあって美しく、ログの強度ももっとも強い樹種です。圧縮強度や曲げ強度はヒノキよりも強いとされています。欠点としてはヤニがでることがあることです。
エンゲルマン・スプルースは薄い黄色みがかった色合いで加工のしやすさで定評があります。ギターなど楽器にも使われる木なのです。ウエスタン・レッド・シダー(ベイスギ)は木目がまっすぐでとてもきれいなひのき科の木材です。加工がしやすい上に、乾燥などによる変形が少ないという特色があります。そして、もっとも重要な特色は優れた耐久性です。腐朽菌や害虫などに対する強さは針葉樹の中でも一番です。

LCLHでは高精度に加工されたマシンカット・ログも制作しています。ログの加工はCADCAMシステムによる品質の高い加工がなされます。このシステムの採用により、ログ加工の際の人為的なミスの心配はなくなりました。
ログの加工の手順は、まず、原木を慎重に選んだ上でログ成形機により各種プロファイルのログに成形されます。その後、自動ログ加工機によるカッティング、穴あけなどが行われます。加工されたログは壁ごとに再度検査の上、出荷されます。

ポスト・アンド・ビームはハンドカット・ログの丸太を使って、柱と梁で構造体を構築するものです。壁に関しては自由に設定できるため多様な表現が可能になります。
LCLHでは高品質のエンゲルマン・スプルース、ダグラス・ファー、ウエスタン・レッド・しだーなどの樹種によるポスト・アンド・ビームの制作を行っており、使用するログの直径は中間部分で330mmから350mm程度のものとなるため端部においては300mmから450mmの直径となります。

ティンバー・フレームは製材された太い断面の無垢材を使用して軸組み構造で長い歴史で磨き抜かれてきた欧米の伝統的な木造建築工法です。大きい梁間や高い吹抜けが可能な工法です。
LCLHではダグラス・ファー、ウエスタン・レッド・シダー、エンゲルマン・スプルースの中からお好みの樹種を使ってティンバー・フレームのホーム・パッケージをご提供いたします。